北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)リニューアル
北海道札幌市
北海道庁旧本庁舎(通称:赤れんが庁舎・1888年竣工)は、重要文化財として国の指定を受けた、北海道を代表する歴史的建造物です。北海道命名150周年の節目に大規模な改修プロジェクトが計画され、「国内外に向けた北海道の歴史・文化・観光情報の発信拠点」へとリニューアルしました。
本プロジェクトにおいて、当社は、赤れんが庁舎の保存・活用を検討する各種調査、リニューアル基本構想、展示設計、展示施工を担当しました。

・赤れんが庁舎の「重要文化財としての価値」への理解と継承
・道内有数の観光スポットとして誘引力を高め、年齢や国籍などにかかわらず、訪れる全ての人が北海道を学び楽しめる展示
・道内各地と連携し、あらゆる人を北海道へ引きつける発信源となり全道各地へ誘う原動力を生む展示

上記のご要望をいただきました。

○建築への敬意を表するデザイン
創建当時の建築技術やデザイン、政治や産業などの歴史文化を今に伝える「建築」そのものを展示の主役と捉え、建築の魅力を存分に堪能できるよう配慮しました。新規に設置するものはあえて現代的にデザインすることで歴史的建造物とのコントラストを際立たせ、新たな役割を担い次代を生きる赤れんが庁舎の姿を印象づけました。

○多彩なテーマと個性豊かな空間
赤れんが庁舎や北海道の魅力を多彩な切り口から紹介しています。建築、アイヌ文化、北海道の遺産、全道179市町村など、テーマごとに部屋を割り当て、展示コンセプトを設定し、それぞれ異なる空間や体験をデザインしました。各室を訪れるたびに驚きや発見がある、庁内を回遊する楽しみを創出しています。

〇好奇心を喚起する題材や展示手法
歴史文化や認知度が低い市町村にも目を向けてもらう展示を工夫しました。北海道長官が思いを綴った日記、アイヌ語地名がびっしりと描かれた床地図、アイヌ舞踊のダイナミックな映像、およそ100の北海道の遺産一つひとつを表現したミニチュア造形、全道179市町村が勢揃いした展示棚、北海道のダーツゲームなど、近づいてじっくり見たくなる、体験したくなる題材や手法によって、好奇心の喚起をねらいました。

○さまざまな視点からの発信
時代の潮流をふまえ今日的な視点から歴史や地域を捉え直すととも共に、道民が発信者となる仕組みを展示に取り入れました。全道の市町村、北海道遺産を守り継ぐ担い手、三世代にわたるアイヌ文化の担い手などが展示に参画しています。こうした視点や発信者の多様性によって、来訪者の北海道に対する先入観や思い込みを取り払い、興味関心を深め、道内各地への周遊を促す効果が期待されます。


【営業・プロジェクトマネジメント】加藤 明、岩本 恭兵
【企画・基本構想】中瀬 尚子、深尾 望、金子 英人、小塚 あみ、渡邉 創、下國 由貴、黒田 玲子
【デザイン・設計】春日 康志、深野 友規、神垣 成美、小林 敬之
【コンテンツ設計・制作】CIC:渡辺 あや、チャン ユエ、加賀 竜馬、石川 友梨
【制作・施工】岩崎 司、中尾 拓皇
【造形】CIC:遠藤 信之
【装置】CIC:榊原 菜々、西川 雅博、ノムラメディアス:久我 祐輝
【電気設備設計】坪井 優也

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