CIC NOTE

2025/05/22

空想を体験に変える テクニカルディレクターのしごと
貴志 晃充
空想を体験に変える テクニカルディレクターのしごと

2025. 05-22

貴志 晃充

こんにちは。CIC テクニカルディレクション部の貴志です。

私たちは、「こんな展示があったらワクワクする」「こんな体験ができたら心に残る」というアイデアを、現実のかたちにするチームです。
映像や音、光、動き、デジタル技術などを組み合わせて、まるでその世界に入り込んだかのように感じられる、五感を使った体験空間をつくり出すのが、私たちの役割です。

企画の初期段階から関わり、設計・システム構築、現場での施工、完成後の運用や保守まで、一貫して担当しています。

最近では、複数の最新技術を組み合わせた、大規模で複雑なプロジェクトも増えてきました。
例えばある展示施設では、ネットワーク、チケット管理、インタラクティブな映像装置など、さまざまなシステムを連携させた、全館的な仕組みづくりを担当しました。

こうしたプロジェクトでは、過去の経験だけでは対応できない部分も多く、「どこまで事前にリアルに試せるか?」がとても重要になります。
私たちは、実際に使用する機器を使って、細かい動きや演出の流れを何度も検証し、現場でも長期にわたって動作確認を重ねながら、安定した運用につなげました。

また、設計段階から「管理しやすさ」「長く使える体制」といった視点も常に意識しています。
展示が完成した後も長く使い続けてもらえるよう、使いやすさや持続可能性にこだわることも、私たちの大切な役割です。

「作って終わり」ではなく、「長く安心して使ってもらえる空間づくり」を大切にしています。
そうした積み重ねが、プロジェクト全体の完成度を高め、結果としてお客様からの信頼にもつながっていると感じています。

これからも私たちは、技術の力で想像を超える体験をかたちにし、人の心を動かす空間を届けていきたいと思います。