CIC NOTE

2025/04/10

野生のエンターテインメントを探す
周戸 夏音
野生のエンターテインメントを探す

2025. 04-10

周戸 夏音

はじめまして。CICの周戸と申します。

突然ですが質問です。あなたはエンターテインメントがお好きですか?わたしは好きです!音楽にせよ映画にせよ遊園地にせよ、繰り返す日常に彩りを与えてくれる素晴らしきオアシス。私の人生に無くてはならない要素です。

しかし、一方でこうも考えます。

「用意された高水準なエンタメを口空けて受け取るだけでは、遊びの脳が鈍るのでは…?」

私たちがまだ幼くお金にも移動にも自由が利かなかったころは、毎日のように自分たちで遊びを考えていたはず!その気持ちを思い出すべく、今回は野生に転がるささやかな「面白い」を求めてとりあえず外に出た際考えた物事を紹介します。まあとどのつまりはお散歩日記です。

  • ポールの格差社会

初端からハードな現実に直面してしまいました。片やふわふわあったか襟巻、片や冷たい鎖とは…。同じポールのはずなのに、なぜここまで差が生まれてしまうのでしょう。

  • 窓が窓から覗いている

天気が良かったから、仕事の合間に一息ついているかのような趣がある光景です。しかしこの、実用性のない構造にはいつもイノセンスなかわいらしさがありますね。

  • 野晒しポスター

こちらも作為性のないかわいらしさのある1例です。きっと選挙ポスターなどが貼られていたボードなのでしょうが、黄色く塗った表面がはがれて素敵な抽象画が描かれています。面分けのバランス感覚も抜群ですね。師事したいな。

  • 壁の男

慌ただしく人が行き交うなる中で、彼だけは寡黙にじっと同じ場所で佇んでいます。しかし時の経過とともに思慮深い彼も姿を変えざるを得ません。太陽には逆らえないのです。

もっと紹介したいところですが、本日はここまで。ふと周りに注意しながら歩くだけで、美術館に行ったような視点の発見や、読書後のような想像力が湧いてきます。派手でも地味でも心躍る瞬間はエンターテイメント!生活にエンタメの芽を植える活動は、何歳になろうと続けていきたいものです。