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CIC NOTE
はじめまして、CICの宮原です。
私は人間が何を見て何を感じるのかにとても興味があり、学生時代は人間工学や感性工学を専攻していました。
乃村工藝社に入社してからは、デジタルコンテンツを起点に空間全体での体験の企画や、コンテンツの制作ディレクションを行っています。 遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったり、お買い物しに行ったりといろんな空間にお出かけすることがあるかと思いますが、皆さんは好きな空間がありますか? そして、その空間が何で好きなのか、言葉で説明することはできますか?
私は好きな空間がたくさんありますが、そのすべてを明確に言葉で表すことができません。(例えばですけど、「この空間の照明の色温度と照度、そして壁面の材質と空間全体の彩度が数値的に近似値で…だから好きだ!」とか言える人がいたら逆に会ってみたいです 笑)
つまり、人は、好き嫌いはあれど、そこに認識される明確な根拠や要因はなく、「なんとなく」で普段判断しているのだと私は思うのです。なんとなく落ち着く空間、なんとなく居心地が良い空間、なんとなく明るい空間、なんとなく好きだなーと思える空間。
人が感じる、その「なんとなく」が解明できたらめっっっちゃ面白いだろうなー!!と常々考えています。自分で言語化することは難しいかもしれませんが、きっとその「なんとなく」には多くの人同士で共通点があり、その共通点を見つけ出すことができれば、逆に誰もが「なんとなく好き」と感じられる空間をつくることができるのでは!?と思っています。
学生の頃に、3D上で作成した数パターンの空間を瞬間的に被験者に見せて好きか嫌いかを判断してもらう、という実験を行ったことがあるのですが、やはり大半の人が同じ空間を好きと回答し、同じ空間を嫌いと回答していました。この実験を乃村で作った実際の空間で、より多くの人を対象にできたら、そして「なんとなく好き」の共通点を探り出すことができたら、「なんとなく好き」になってもらえるための空間を、根拠を持って作れるようになると思うのです!
空間を構成する要素はとても多いので、長い道のりになると思いますが、生きているうちに「なんとなく好き」を解明したいです。宮原の野望はまだまだ続く…!