CIC NOTE

2026/02/27

不確実な状況で判断精度を上げる
加賀 竜馬
不確実な状況で判断精度を上げる

2026. 02-27

加賀 竜馬

  

はじめまして。CICプランナー2年目の加賀です。
普段は、デジタルコンテンツを含む体験の企画・制作を行っています。

最近、映像撮影で山に入る機会が増えました。
天候や現場状況が毎回変わる中で、「何を見るか」を研ぎ澄ます必要があると実感しています。
カメラマンとガイドさんの視点を借りながら、言語化できなかった感覚を「条件」に分けて捉え直すことで、私の中で見方の解像度が上がりました。今回はその学びを、3つのポイントとして整理します。

山で気づいた「解像度」という感覚

私が悩んだのは、「今日は良さそう/厳しそう」という感覚の正体を言葉にできないことでした。
同じ山に通ううちに、ガイドさんから「山は生きている」という言葉を受けました。
森は光、湿り気、植生などが少しずつ変わり、繰り返すほど「前回との差」が見えてくる。
そしてその変化は、ただ眺めるだけでは見えない。
だからこそ必要だったのが、解像度を上げることでした。

  

解像度を上げた「ピントの合わせ方」3つのポイント

カメラマン・ガイドさんとの会話から、私の中で特に勉強になった見方を3つまとめました。

1)基準点をつくる(比較できる状態にする)

カメラマンがよくやっていたのが、「前と比べる」ための見方でした。
全体を追いかけるより、比較できる基準点を持つ。
・いつも立ち止まる地点
・惹かれる一本の樹
・風の通り道や、見上げたくなる斜面
基準があると変化が曖昧にならず、判断の軸が生まれます。
仕事でも、判断の軸(基準点)があるほど会話が前に進むと感じています。

  

2)ひとくくりにせず、条件で分ける(違いの正体を探す)

ガイドさんの話で印象的だったのは、状況を大きく括らないことでした。
「山だから」「天候だから」とまとめると、何も分からなくなる。だから条件で分ける。
たとえば天気ひとつでも、雲なのか、風なのか、雨なのか。光の向きなのか。
条件を分けると、「今日は厳しそう」の正体が見えてきます。
仕事でも、要因を分解できるほど次の一手が具体化すると感じています。

  

3)繰り返して差分を溜める(解像度は蓄積で上がる)

一度で分かることもあります。でも、本当に見えてくるのは繰り返した先でした。
同じ山に通うほど「前回との差分」が溜まり、景色が「情報」として読めるようになる。
ガイドさんが長年の経験で話していたことが、私の中でも少しずつ実感に変わっていきました。
仕事でも、差分の蓄積が判断の再現性を上げると思います。

  

解像度を上げる3つの型

基準点を置く:比較対象を決めて「変化」を見える化する
条件で分ける:「○○だから」で括らず、要因を分解して考える
差分を溜める:一回で決めず、前回との違いを記録して判断精度を上げる

  

おわりに

山に登ったことで私が得たのは、「山の魅力」を語る言葉というより、
不確実な状況に向き合うときの 見方の精度=解像度 でした。
カメラマンとガイドさんの視点を借りながら、
自分の中の感覚をほどいて、条件に分けて、比べて、差分を溜めていく。
この見方を、仕事の中でも日常でも育てていきたいと思います。

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