ここから先は乃村工藝社の連携先ページにリンクします。リンク先で募集職種一覧から応募いただけます。(CICは常時募集をしていない場合もございます。ご了承ください。)
CIC NOTE
はじめまして、丸尾です。
「空間はある。なにか新しくて面白いことをやりたい!」
そんな、夢いっぱいのお題に応えられるようになりたい今日この頃。
固定観念に縛られない発想を身につけるべく、少し前にショートショート作家の田丸雅智さんを講師にお招きし、『ショートショート発想法』の社内ワークショップを開催しました。
ショートショート発想法とは、荒唐無稽な言葉から短い物語を創り、それをもとに新しい商品やサービスなどのビジネスアイデアを生み出す手法。
既存の枠にとらわれない自由な発想で物事を考えられるのが魅力です。
とはいえ、物語を書いたことなどないうえに、年々かたまっていく私の脳みそ‥何ができあがるのやら想像できないまま、ワークショップが始まりました。
「何を書いても大丈夫!」と田丸さんに背中を押され、参加者一同ワイワイ言葉と戯れます。

導かれるまま遊んでいくと、それぞれいつのまにやらお気に入りの物語ができあがりました。

作品の読み解きパートでは、つくった各作品をまずベタ褒めしていただき、対話を通して新たなビジネスアイデアへと発想を広げていきました。

もちろん、この日生まれたアイデアがビジネスに直結するとは限りません。
でも、こうやってたまに脳みそを放し飼いにして、突拍子もないワクワクをひたすら追いかけてみるのは、とっても大切な思考のトレーニングかもしれません。
思考のトレーニングといえば、先日、己の脳みそに驚愕する出来事がありました。
プライベートで海外を気ままに旅行中、ちょっとした盗難に遭い、貴重品一式を紛失。パスポートも、クレジットカードも、現金も、身分証明書もなくなった状況に危機を感じたのか、脳みそが突然覚醒したのです。周囲の人に犯人について聞き込みをすれば、カタコトしか話せないはずの英語がべらべら口から踊り出て、警察署で盗難届を書けば、覚えたつもりのないパスポート番号がスラスラと湧いてくるではありませんか。一時は帰国困難かと身構えましたが、覚醒した脳みそと沢山の人の優しさに支えられて、なんだかんだ無事に帰国ができました。
今回のワークショップと旅の危機の共通点は、後退という選択肢がないこと。かたや田丸先生のベタ褒めでウキウキ、かたや背水の陣でキリキリ、気持ちに雲泥の差はあるものの、進むしかない状況が確実に脳を活性化してくれました。もうひとつの共通点は、思い付きを自由に試せること。AIに尋ねると日本大使館に行けと必ずアドバイスされますが、大使館の定休日を一文無しで乗り越える方法や、唯一の生命線であるスマートフォンの充電器を失い新規購入もできない場合の対処法は参考情報がないのです。良いアイデアを生み出すために知識はもちろん必要ですが、そこに囚われすぎずに自由な思考を楽しむことも、同じくらい大切なのかもしれません。
常に柔らかな脳みそで物事を考えるのはなかなか大変ですが、時にウキウキ、時にキリキリ修行を重ね、じわりじわりと、枠からはみ出していきたいものです。
今回お世話になった田丸雅智さんの公式サイトでは、田丸さんの幅広いご活躍の閲覧の他、日頃、各地で開催されているショートショートの書き方講座のワークシートも無料でダウンロードが可能です。ぜひご確認ください。