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CIC NOTE
はじめまして、CICのデザイナーの笹です!
私は新卒でテレビ局に美術デザイナーとして入社し、バラエティ番組やイベント、ドラマ、映画などのセットデザインをおこなっていました。その後、乃村工藝社に入社し、CICではIP関連施設やテーマパークでの空間再現や造形制作などにかかわっています。
もともと大学時代は建築を専攻していたのですが、〝物語を語るような背景美術〟に興味をもち映像美術の世界へ‥そして次第に空間に人が入ることで生まれる感動にも興味を持ち現在に至ります。
子供のころは漠然と「たてものがすき!けんちくかになる!」と思っていましたが、大学にはいって自分が好きな〝たてもの〟は〝人が暮らしてきた痕跡を感じる空間〟であることがわかりました。
例えば、古い喫茶店の入口付近、お客さんが手をふれやすい柱だけツヤがでて光って色が濃くなっていたり、商店街の店先にある椅子や傘たてなど生活を感じる小物なども私が好きな痕跡を感じる空間の要素の中に入ります。

※ゲッティからの画像
大学にはいって自分の好きなものに気づいてからは建築史を専攻し、日々の暮らしの中で生まれる名もない空間に目をむけてめぐっていました。
その中で面白かったのは銭湯を改装した床屋さんです。
受付がもともと番台があった位置だったり、天井が高くて開放的な店内でした。
椅子も銭湯にあったものを加工して使っていたりと、空間の系譜を大事にしながら生まれ変わらせている姿に感動しました。
空間を構成する建具の形やガラスの種類、使われている金物の種類は時代を読み解くのにとても参考になるものです。
使うガラスの模様や格子のデザインをみると流行った時期などからおよその年代がわかったり、


家具などに使われているマイナスねじや今はみることのない引手なども生まれた時代を教えてくれる手掛かりになります。

日々の暮らしの中であちこちに痕跡はひそんでいて、私たちに当時の記憶の断片を教えてくれる手掛かりになります。
好きな空間をみつけたら、ぜひ細部にも目をむけて、その空間を構成する小物にまで意味をみいだせたら作り手や持ち手の想いや物語にふれることができます。
日常の中にわくわくさせる物語が実は沢山あふれているのだと仕事をしていて気づかされる毎日です。