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CIC NOTE

サッカーが好きだ。
昨年買ったナイキ×リヴァプールのアパレルが、最近のお気に入り。
そのスウェットを着てふらっと立ち寄ったショップで、
自分と同年代くらいの綺麗な店員さんに、不意に声をかけられた。
「リヴァプールファンですか?」 「私、ルイス・ディアスのファンなんです。」
……ルイス・ディアス。
最近はDAZNの会費高騰と、子育て(5歳と1歳の息子と娘)と仕事の忙しさの煽りを受けて、
海外サッカーもすっかりご無沙汰していた。 正直、知らなかった。
でも、店員さんのテンションが上がっているのを見て、 なんとなく知ってる風を装って
「ああ、いい選手ですよね」なんて返してしまった。
その流れで「この前の日産スタジアムの来日試合、行きました?」と聞かれて、
「あ、行けなかったです」と答えた。
実際、行ってない。 その瞬間、胸の奥が少しムズムズした。
“好き”って言いながら、最近、好きなことにちゃんと関われてなかったなって。
“好き”って言いながら、自分と同年代の女性の店員さんよりも、今の海外サッカーに疎いのか。と、
思えば、10代や20代のころは、 深夜の試合をリアルタイムで観るために目をこすりながら
起きていたし、 休日はスタジアムまで試合を観に行ってた。
大学を卒業して競技から離れても、 仲間とフットサル大会に出たりしてたなあ、なんて。
サッカーじゃなくても、 映画館の暗闇とか、ライブの熱気とか、
あの“体験の生の温度”みたいなものを、感じる機会が最近減ってきたな。と。
僕の好きなサッカー選手、故・松田直樹さんがどこかのインタビューで、
「試合前だけは絶対Oasis。それは欠かさないですね。
Oasisはモチベーションが上がるんですよね。」って言っていたのを思い出す。
その影響をもろに受けて僕も10代のころから聴いていた青春のバンド。
最近の日本公演も結局やはり行けなかったが、 「やっぱり生で観たかったな」と少し後悔した。
仕事や子育てに追われていると、どうしても“生の体験”よりもスマホの情報で満たされがちになる。
知った気になれるし、効率もいい。でも、やっぱり違うんだよな。
思えば、「人の心を動かしたい」という想いからこの業界を志した。
就活のエントリーシートや面接で、そんなことを言っていたっけ。
だからこそ、自分自身もちゃんと心を動かしていかなきゃな。
ありがとう、店員さん。なんとか都合をつけて、次はちゃんと、試合を観に行こう。リアルで。